ビジネス全般 雑談

麻雀ばかりしていた時期があり、時間の無駄だと思っていたが、後に、ビジネスに役立つスキルになっていた話

麻雀にハマった10代の終わり

私が初めて麻雀を打ったのは、13歳だった。中学の同級生の家で、仲の良い友達4人と、やったのが最初。サッカーをよく一緒にやって遊んでいた友人の一人が、家族でよく麻雀を打っていたらしく、誘ってくれた。当然、点数を計算できるのは、誰もおらず、誰かが上がるたびに、本を見ながら、みんなで府計算をして、点数をカウントしていたことを覚えている。

本格的に麻雀を打ち始めたのは、中学3年生の時。同じく中学の同級生で数人が麻雀をしたことがあり、なんとくなく、「麻雀しようよ」となり、雀荘に行くようになった。頻度はそこまで多くは無かったが、月に2,3回ぐらいは行っていたと思う。

高校生になり、麻雀をやりたいという友人も増え、毎回、新しいメンバーを加えては、月に3,4回の麻雀に行くのが、慣例となっていた。高校2年生になると、「雀荘に行こうか」と誘うと、一度に4卓作れてしまうほど、人数が集まるようになっていた。そのため、よく学校帰りに、明大前の駅前にある雀荘に、ぞろぞろ12-16人ぐらいで行っていた。その雀荘、パチンコ屋の2階にあり、ボロボロのお店だが、1人1時間120円という激安料金で、風の噂によると、パチンコ屋の脱税目的だから、料金が激安らしい。

高校2年生の途中から浪人1年目までの約2年半で、半荘2,000回ぐらい打ったのではないでしょうか?そのぐらいよく麻雀をやってました。基本的には、仲間打ちで、雀荘にフリーで打ちに行ったこともありましたが、友達とおしゃべりしながら、ワイワイ打っているのが楽しかったですね。ちなみにレートは点2で、お小遣いでやりくり出来る感じでした。

麻雀を打っていると、人柄やクセがよく出る

友達と麻雀を打っていると、毎回、きっちり4の倍数の人数が集まるわけではないので、みんなが後ろで打っているのを見ることも多かったんです。6人で麻雀にいくと4人が打って、2人が後ろで見ているみたいな感じ。そのため、人のクセというのをよく観察することができました。面白いことに、人それぞれのクセが必ずあるんです。

  • さっきまでベラベラおしゃべりしてたので、テンパった途端に、急に静かになる人
  • テンパると急におしゃべりになる人
  • テンパると煙草に火をつける人
  • 配牌で良い手が入ると、「配牌悪い~!」という人。
  • 不要牌を必ず、右側に寄せるので、何シャンテンが分かりやすい人
  • テンパイが近くなってくると、点数箱を開けちゃう人

などなど、ホントに、人によってクセがあるんです。また、面白いことに、毎回、このクセって出ちゃうんです。しかも、本人に指摘してあげても、次の半チャンでは、もうやっちゃうんですね笑

元々、私は人の行動とかを観察するは好きだったのですが、麻雀をすることで、より注意して観察するようになりました。そのため、知らず知らず、このスキルが磨かれたのだと思います。だから、例えで上げた分かりやすい反応だけでなく、目線や指の動き、呼吸の仕方などでも相手が『どういう状況なのか』、『どういう心理なのか』を読むのはうまかったと思います。おかげで、勝率は8割ぐらいだったと記憶しています。

観察眼がこんなところで役に立った

そこから、月日は過ぎ、広告業界に入って、営業活動をするようになっていました。その頃には、麻雀を打つことは全くなく、数年間、牌すら触っていなかったです。

ある営業活動で新規クライアントに訪問した時、担当者が、前の商談を終えたばかりで、受付の前で挨拶をしていたんです。そしたら、私に気付いて、「すぐに荷物を置いて、迎えに行くので、少しお待ちください」と言われて、待ってました。しばらくして、その担当者がノートを片手に、迎えに来てくれて、商談をスタートしました。

この何気ない一連の中で、私は気付いてしまったんです。前の商談が終わって出てくる際、担当者が持っていたノートパソコンに、サッカーチームのステッカーが貼ってあったこと。さらに媒体社が配布していたMSNのノベルティグッズを使っていたことに。

商談が始まり、挨拶と簡単な紹介を終えた後に、さりげなく、サッカーの話題を振ってみました。そして、担当者の反応を伺います。さっきまでのウザそうな態度より、明らかに食いついてきています。そこからステッカーが貼ってあったチームのヨーロッパーリーグの話を振ります。そしたら、俄然、担当者が前のめりになり、話し始めました。つかみはOKといったところでしょうか。これにより担当者との距離は、一気にに縮まります。

そして、商談を終えそうなタイミングで、「そういえば、Googleのストラップなどのノベルティグッズを持っているんですが、いります?」と私は振ってみました。そしたら、「ぜひ欲しいです。」という好反応が戻ってきました。「次回の訪問時にお持ちしますね。」と言って、実際に次回の訪問時にノベルティグッズを渡してあげて、受注を貰うことが出来ました。

まあ、このエピソード自体は、たいした話ではないですが、自分で観察眼が優れていると気付くきっかけだったので、鮮明に覚えています。それ以降、観察眼をより意識して使うようになりました。

この頃からですかね、学歴がある人には、敵わないことは多数ある。でも、私の方が優れていることも多数あると気付いたのは。まあ、どんなにすごい人でも1回だけの人生経験しかないのだから、みんな同じだって!と考えるようになり、自分に自信が持てるようになりました。

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