ビジネス全般

よい【キャリアプラン】の立て方とは?立て方を間違えると『使えない上司』になってしまう?!

よくあるキャリアプラン

私も色んな会社で、多くの部下を持った経験があり、それなりにキャリアプランを作成するお手伝いをしてきました。その経験から『こんなキャリアプランを持っている人は気を付けて欲しい』という事例をご紹介します。

どういうキャリアプランを考えているかを部下と会話していると、よくあるのが、「課長や部長に昇進したいです」というのがあります。一見、向上心がありそうで、何がダメなの?と思うかもしれません。

この答をした部下に対して、私が必ず聞くのが、「課長や部長になって、何がしたいの?」です。

多くの部下は、具体的に何をしたいのかを答えることが出来ません。よくある答えは、こんな感じ。

  • 給料を上げたいから
  • マネージメント経験をしたいから
  • そろそろ役職が欲しいから

20代そこそこの部下が言うなら、まだ分かりますが、30代や40代でも結構、この回答する人、多いです!

『使えない上司』の誕生

はっきり言いますが、こういう人が部長になるから、『使えない上司』が世にあふれるのです。あなたの周りにもいますよね?しかもこの使えない上司が生まれるという事は、その人を昇進させた人がいるわけです。私の経験則で言えば、その昇進させた人や推薦した人も同類のパターンが多いです。つまり、使えない上司が、使えない上司を生み出すという悪循環。

昇進した後のことを考える

なぜ、給料を上げたいや役職が欲しいという理由で、課長や部長を目標としてはいけないのか?それは、昇進することで、目標が達成してしまうから。給料が上がり、役職が付いたことで、こういう方は満足なのです。その先のやりたいことは無いのですから。

一方、頼もしく感じる上司は、昇進しないと出来ないことをイメージして、具体的に「こういうスキルを手に入れたい」とか「こういう人材を育てたい」など、昇進後の目標があるのです。

要は、使えない上司になるような人は、ゴール設定が近すぎるのです。もっと、先のゴール設定をして、そのマイルストーンが課長や部長なら良いのです。そのような目標設定をしているなら、課長や部長になってもゴールはその先ですから、課長でやりたいこと、部長でやりたいことが具体的にあるはずです。もう、この時点で使えない上司の方たちは、視野が狭いというか目線が低いですよね?課長や部長の器じゃないんです。

転職活動も同様

これは、転職する人たちにも当てはまる事です。この会社で「こういう事をしたい」、次の会社では「こういう事を経験をしておきたい」など、明確なやりたい事をもって入社してきた人は、自ら行動が出来るタイプなので、すぐに結果を残すことが出来る方たちです。

一方、「この会社に入りたい」と入社することがゴールとなってしまっている人達は、転職して、希望の会社に入社した時点で、ゴールを達成しているので、次に動き出すまで、遅いんですよね。そのため、転職先の同僚や上司からすると『使えないやつ』が転職してきたという目で見られることになります。本人は気付いていないですが笑

私は、今まで1,000人以上の方々を面接してきましたが、採用する側からすると、当然ですが、「こういう事がしたい」「こういう経験をしたい」など、入社後のイメージや目的・目標をしっかり持っている方を採りたいと思っています。

あなたが転職をしようとしていて、面接を受ける予定なら、気を付けるべき点

もし、あなたが転職活動をしよう、もしくは転職活動をしていて、転職後の明確な目標や目的を持っていたとしても、面接をする側として、気を付けないといけない点があります。それは、「こういう事をしたい」「こういう経験をしたい」という事をそのまま面接官に、伝えてはいけないという事。

「こういう事をしたい」「こういう経験をしたい」という事は、あなたの願望であって、採用する会社にとっては、関係のないことですし、会社がそれを望んでいるとは限りませんからね。

つまり、あなたの願望をそのまま伝えることは、あなたが一方的に“TAKE”したいと言っているだけです。採用する会社が知りたいのは、あたなは会社に対して、何を“GIVE”してくれるの?という事です。

悪い例

  • 御社に入社したら、新規プロジェクトに携わりたいです。今後の自身のスキルアップのためにも、新規ビジネスの立ち上げを経験したいと思っています。

良い例

・私は前職で、軌道に乗り始めたプロジェクトを先輩から引継ぎ、チームメンバーを育て、組織を強化してきました。その結果、引き継いだプロジェクトを10倍の規模まで拡大することに成功しました。ここで得たスキルや知見を活かして、貴社のビジネス拡大に貢献したいと考えています。さらに、ビジネスを拡大できた暁には、新たなプロジェクトを自身で立ち上げ、ゼロからビジネスを始める経験もしたいと考えています。

良い例のように、まず、GIVEできることを話して、次にTAKEしたいことを伝えておく、という話し方で、中長期的な目標をきっちり持っている人なんだなという印象を与えることが出来る。また、ご自身の持っているスキルや経験を使って、転職先企業に貢献できることもアピールできます。こういう話し方を出来れば、面接官の印象はグッと良くなるでしょう。

常にキャリアプランを考える方が良い

キャリアプランをちゃんと考えている人って、私はあまり多くない印象です。私が働いてきた会社だと、社員の半分以下のイメージです。しかも、キャリアプランを熟考して、人生をプランをしっかり持っている人になると、もっと少なく、10%ぐらしかいないと思います。

つまり、人生のプランやキャリアプランをしっかり持って、行動している人になるだけで、上位10%に入ってしまうという事。また、キャリアプランや人生のプランって、一回考えたらそれっきりというものではなく、定期的に見直し、考えることが大切だと思っています。こういうプロセスが身に付いている人になれば、所得も上位10%(年収800万円以上らしい)には簡単に入れると思いますし、実際に行動し続けていれば、上位1%(年収1,500万円以上らしい)に入るのもそんなに難しいことではないと思います。

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